
タビと道づれ(2) (BLADE COMICS)
ひさしぶりに漫画感想など。
あまり漫画の雑誌も読まなくなったので(パワードは読んでますが)、購入の単行本といえば、アニメ化作品の原作が多いのですが、最近は本屋で目に付いたものをがっつり買ったりすることもあります。
これもその一冊。がっつりというほど冊数が出てるわけではなく、最新刊は2巻です。
まず絵が好みだったのもあって目に付いたのですが、ちょっと悩んで小一時間本屋をうろうろし、それでも気になったので1、2巻合わせて買ってしまいました。
結論から言えば、正解でした。
イメージは、ほのぼのした感じの物語なのかと思っていたのですが、そういうわけではなく、どんどん謎が解けていっては新たな謎が生まれる展開と不思議な世界に、良い意味で裏切られた感じでした。
以下は内容を含んだ感想をば。
主人公タビが、幼なじみの航ちゃんに会いに、電車に乗って「緒道」という町にやって来るところから、物語はスタートします。
ところが、そこはある夏の一日を繰り返している不思議な町で、それに気が付いている町の住人は、上京したがっている高校三年生の男の子ユキタくんと駐在所の巡査ニシムラさんの二人だけ。これまで同じ一日をただ繰り返し、町から出られない現状になすすべのない二人だったのですが、そこにこれまでにはなかったタビという少女が登場。もしかすると、この町を元に戻すことが出来るかもしれないと希望を見出します。
町は所々通れない場所があって、そこを無理に通ろうとするとまるであり地獄のように人間を食べようとします。
しかし、クロネくんという少年が現れて以降、タビの手のひらにある模様の正体が明らかになり、この町がどうしてこんなことになってしまっているのかも少しずつわかるようになっていきます。
路線図が何に見えるのかとか、ちょっと不思議な見方をする部分も印象的ですし、1巻で少しだけ登場した、カノコが2巻から活躍し始めるのですが、彼女が思っていることを吐き出す場面も強く残ってます。しかし、何よりも、この町の異常の正体が明らかになっていく様子がとにかく面白いんですよね。テンポもいいし、2巻でカノコと仲良くなってからは特に面白くなっていきます。進める場所も多くなっていって、どんどん世界が広がっていく感じも良いです。
2巻の最後には、探していた航ちゃんにも再会。でも、彼はすっかりタビのことを忘れてしまっていたという衝撃の展開。彼は本当にタビの求めていた航ちゃんなんでしょうか。ホント、いいところで次回に続くですよ。早くも3巻の発売が待ちきれないです。
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